制汗剤(読み)せいかんざい(英語表記)anhidrotics

精選版 日本国語大辞典 「制汗剤」の意味・読み・例文・類語

せいかん‐ざい【制汗剤】

〘名〙 止汗のための薬物。主として副交感神経系末梢に麻痺的に作用するアトロピン属と樟脳酸属が用いられる。

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デジタル大辞泉 「制汗剤」の意味・読み・例文・類語

せいかん‐ざい【制汗剤】

発汗を抑える薬剤わきの下に塗布すると、毛細血管が収縮し、汗の分泌が抑制される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「制汗剤」の意味・わかりやすい解説

制汗剤
せいかんざい
anhidrotics

異常あるいは過剰な発汗のある場合,汗を減らすために使う薬剤。アトロピン類とカンフル酸類は古くから用いられていた。最近は乳酸カルシウム剤やトランキライザが使われることが多い。

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世界大百科事典(旧版)内の制汗剤の言及

【汗】より

…このため,暑熱鍛練によって汗の塩分が薄くなること,また,熱帯地住民は温暖または寒冷地住民に比べて発汗量がかえって少なく,かつ汗の塩分濃度が低いなどの現象は,身体が暑さに対して有効に対処するための環境適応機能の好例である。【大原 孝吉】
[制汗剤]
 発汗を抑制する薬。局所適用によってエクリン腺からの発汗を抑える目的で使われるものには,塩化アルミニウム,硫酸アルミニウム,フェノールスルホン酸アルミニウム,塩基性塩化アルミニウム,ホルムアルデヒド,グルタールアルデヒドなどの水溶液やローションがある。…

※「制汗剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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