厭勝(読み)エンショウ

デジタル大辞泉 「厭勝」の意味・読み・例文・類語

えん‐しょう【×厭勝】

まじない。また、まじないによって、他人を屈服させること。

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精選版 日本国語大辞典 「厭勝」の意味・読み・例文・類語

あっ‐しょう【厭勝】

〘名〙 (厭は圧(壓)に通ずる) まじないで憑(つ)き物、悪霊などを押え伏すこと。また、そのまじない。えんしょう。〔顔氏家訓‐風操〕

えん‐しょう【厭勝】

〘名〙 まじない。また、まじないをして人を伏すること。あっしょう。〔哲学字彙(1881)〕〔漢書‐匈奴伝下〕

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普及版 字通 「厭勝」の読み・字形・画数・意味

【厭勝】よう(えふ)しよう

まじない。まじないで圧服する。〔漢書、王伝下〕、親(みづか)ら南郊に之(ゆ)き、威斗を鑄作し、~以て衆兵を厭せんと欲す。

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世界大百科事典(旧版)内の厭勝の言及

【厭勝銭】より

…俗に〈えんしょうせん〉と呼び慣わしている。厭勝という言葉には,災難をはらう,悪魔を圧伏するという消極的な意味があるが,厭勝銭に刻まれた文字にはむしろ積極的な意味をもつ吉祥語や慶福の願望を表すものが多い。万災永滅,万病不侵などというのもあるが,千秋万歳,長命富貴,大宜子孫,花生不老などのようなものの方が多い。…

※「厭勝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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