ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「口頭伝承」の意味・わかりやすい解説
口頭伝承
こうとうでんしょう
oral tradition
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…では文字のない第1期に属する伝承はそっくり残るのかといえば,けっしてそうではない。それが残るには文字によって記しとどめられねばならなかったからで,とくに漢字という表意文字をとり入れるほかなかった古代日本では,形式が比較的に短小で一字一音で表記することのできる歌以外は,古い口頭伝承が固有な姿をとどめる可能性はひどく制約されていた。たとえば《平家物語》や説経節を口承文芸と呼ぶのと同じ意味あいで《古事記》をそう呼びうるかといえば疑問である。…
…金文も諸部族の歴史にかかわる記事を含む。 周は殷の叙述形式を継承するが,その創業期を過ぎると,史官の手で口頭伝承を記録し,あるいはそれらを集成することが始まったようである。清代の章学誠は,儒家のいわゆる六経はもともと古代の史官の記録から起こったものだという〈六経皆史〉説を唱え,今日でも高く評価されている。…
※「口頭伝承」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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