干し首(読み)ほしくび

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「干し首」の意味・わかりやすい解説

干し首
ほしくび

敵の男性の首級をあげてその頭骨を抜取り,握りこぶし大くらいの大きさに収縮させた首。この干し首の慣行は,南アメリカのエクアドル東部からペルーにかけて広がる熱帯森林地帯に住むヒバロ族にみられ,ヒバロ語でツァンツァ tsantsaという。以前は広く行われていたものと思われる。縮小させるのに煮沸したり,脱水したりする複雑な加工工程がある。戦勝記念のトロフィーとして保存され,復讐の要素と結びついているが,根本的な動機は,獲得して加工した敵の首の精霊が幸運や豊饒をもたらしてくれるという信仰にあり,この意味では多くの首狩りの習俗と共通している。

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