懸腕法(読み)けんわんほう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「懸腕法」の意味・わかりやすい解説

懸腕法
けんわんほう

習字用語。枕腕(ちんわん)法、提腕(ていわん)法とともに腕法の一つ。筆を持った右手を、枕腕法では左手の上にのせ、提腕法では机上に接して支えるのに対し、肘(ひじ)を体側につけず、宙に浮かして書く方法。他の腕法に比べて腕の動きがより自由なため、とくに大きな字を書くのに向いており、また初心者の運筆の練習に適している。筆を紙面に対して直角に保つのが肝要で、懸腕直筆(ちょくひつ)ということばが用いられる。なお、懸腕法の一種として、筆管を親指と他の4指の先で持ち、肘を大きく張って腕を前方に巡らすように構える廻腕(かいわん)法がある。

松原 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む