津川雅彦(読み)つがわ まさひこ

知恵蔵mini 「津川雅彦」の解説

津川雅彦

俳優本名、加藤雅彦(かとう まさひこ)。1940年1月2日、京都府生まれ。父は俳優の沢村国太郎、母は俳優のマキノ智子、兄は俳優の長門裕之で、芸能一家に育った。妻は俳優の朝丘雪路。父が主宰する劇団で幼少から子役として活動した。56年、映画「狂った果実」で石原裕次郎の弟役を演じて注目される。59年に木下恵介監督の「惜春鳥」、60年に大島渚監督の「太陽墓場」など、多くの話題作に出演した。80年代以降は「マルサの女」「スーパーの女」など、伊丹十三が監督する作品に相次いで出演して存在感を示した。99年、「プライド 運命の瞬間」で東條英機役を演じて日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。2000年、NHK大河ドラマ「葵 徳川三代」で主役の徳川家康を演じた。06年、マキノ雅彦として「寝ずの番」で監督デビューを果たし、計3本の作品を監督した。18年8月4日、死去した。享年78。

(2018-8-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「津川雅彦」の解説

津川雅彦 つがわ-まさひこ

1940- 昭和後期-平成時代の俳優。
昭和15年1月2日生まれ。4代沢村国太郎の次男。長門裕之の弟。芸能人一家にそだち,子役をへて昭和31年日活にはいり,「狂った果実」に主演。35年松竹の「太陽の墓場」などにでる。のちフリーとなり,「ひとひらの雪」「マルサの女」などに出演。48年朝丘雪路と結婚。マキノ雅彦の名で映画監督も。京都出身。文化学院短大卒。本名は加藤雅彦。

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