状態犯(読み)ジョウタイハン

デジタル大辞泉 「状態犯」の意味・読み・例文・類語

じょうたい‐はん〔ジヤウタイ‐〕【状態犯】

一定法益侵害の発生後に違法状態が存続していても、それが別罪とはならないもの。例えば、窃盗犯人が盗品を壊しても、窃盗罪ほか器物損壊罪は成立しない。→継続犯即時犯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「状態犯」の意味・読み・例文・類語

じょうたい‐はん ジャウタイ‥【状態犯】

〘名〙 一定の法益侵害の結果が生ずれば、それによって犯罪は終了し、その後違法状態が継続していても、もはや別の犯罪とは認められないもの。窃盗罪、横領罪などがこれにあたる。たとえば、窃盗した物をこわしても、窃盗罪のほかに器物損壊罪は成立しない。→即時犯継続犯

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android