空間速度(読み)クウカンソクド

化学辞典 第2版 「空間速度」の解説

空間速度
クウカンソクド
space velocity

略称SV.流通系の反応装置の反応時間や滞留時間を表す概念で,反応装置容積と原料供給速度との関係を示す.反応層の体積Vr,供給反応流体の体積供給速度を Fv としたとき Fv/Vr の比をいう.時間の逆数の次元をもつ量で,通常,単位は h-1.工業的に便利なため利用されることが多い.原料が常温・常圧で気体のときは,通常1 atm,0 ℃ の標準状態における理想気体としての体積供給速度を用いる.これをとくにGHSV(gas hourly space velocity)とよぶこともある.また,原料が常温・常圧下で液体のときは,1 atm,25 ℃ での液体としての体積供給速度を用いて定義した液空間速度LHSV(liquid hourly space velocity)が用いられる.空間速度の逆数を空間時間または時間因子という.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む