超励起状態(読み)チョウレイキジョウタイ

化学辞典 第2版 「超励起状態」の解説

超励起状態
チョウレイキジョウタイ
superexcited state

原子や分子がその最低のイオン化電位以上のエネルギーをもちながら,イオン化せずに中性の状態にあるものをいい,このような励起過程を超励起という.この状態にある原子,分子の寿命はきわめて短く,みずからイオン化して電子を放出することができるので,自己イオン化状態ということもある.超励起状態にある分子は,原子の場合とは異なり,自己イオン化のみでなく,このほかに結合切断による中性断片生成などの過程がある.超励起状態は最低のイオン化電位以上のエネルギーをもった光あるいは高エネルギー電子と原子,分子との相互作用によって生じるが,励起希ガス原子からの励起エネルギー移動によっても生じる.放射線物理あるいは化学においても,その重要性が論じられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む