デジタル大辞泉
「ししこらかす」の意味・読み・例文・類語
ししこらか・す
[動サ四]病気を治しそこなう。病気をこじらせる。
「―・しつる時はうたて侍るを」〈源・若紫〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
し‐しこらか・す
〘他サ四〙 病気を治療しそこなう。
一説に、病気を直しそこなってこじらす。
※
源氏(1001‐14頃)若紫「ししこらかしつる時は、うたて侍るを、疾くこそ心みさせ給はめ」
[
補注]
語源については「
しじ(縮)・こら(凝)・かす」とするもの、「しし(肉)・こら(凝)・かす」とするもの、「し(為)・しこら(凝)・かす」とするものなどがあるがはっきりしない。音節数の多さや
後代に
用例を見ないことなどから、
文章語であるというよりは
平安時代の日常語であった
可能性がある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報