にか

精選版 日本国語大辞典 「にか」の意味・読み・例文・類語

に‐か

[1] (格助詞「に」に疑問係助詞「か」の付いたもの) 場所、時などに関して、疑問・反語の意を表わす。
万葉(8C後)一五・三六九六「新羅辺(しらきへ)か家爾可(ニカ)帰る壱岐(ゆき)の島行かむたどきも思ひかねつも」
[2] (断定助動詞「なり」の連用形「に」に疑問の係助詞「か」の付いたもの) 疑問・反語の意を表わす。
※万葉(8C後)四・六二一「間無く恋ふれ爾可(ニカ)あらむ草枕旅なる君が夢(いめ)にし見ゆる」

に‐か ‥クヮ

〘名〙 (「にかん入棺)」の撥音表記の脱落したもの) 死体を棺に納めること。入棺(にゅうかん・にかん)
※栄花(1028‐92頃)玉の飾「やがてその折ぞ、二火仕うまつる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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