断定(読み)ダンテイ

デジタル大辞泉 「断定」の意味・読み・例文・類語

だん‐てい【断定】

[名](スル)
物事にはっきりした判断をくだすこと。また、その判断。「証言虚偽断定する」「断定的に言う」
文法で、ある事物に対して、何であるか、どんなであるかを判断することを表す言い方。文語では助動詞なり」「たり」、口語では助動詞「」「です」や「である」「であります」などの語を付けて言い表す。指定
[類語]決断決定判断英断即断速断勇断独断専断明断決心決意

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「断定」の意味・読み・例文・類語

だん‐てい【断定】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 事実はこうであるときっぱりと判断して決めること。
    1. [初出の実例]「一年の換物を断定(〈注〉フセテキハメ)し」(出典:都繁昌記(1837)担尿漢)
    2. 「女の色は、どうしてもあれでなくっては駄目だと断定(ダンテイ)した」(出典:三四郎(1908)〈夏目漱石〉二)
    3. [その他の文献]〔裴夷直‐漫作詩〕
  3. 論理学で、ある内容を肯定したり、否定したりする精神作用。いくつかの名辞の間の関係を肯定したり、否定したりすること。判断。
    1. [初出の実例]「然れども此思惟にして発言せらるるときは、既に思惟に非す。一の断定なり」(出典:哲学階梯(1887)〈今井恒郎訳〉一)
  4. 文法で、助動詞の用法の一つをさしていう。

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