にしか

精選版 日本国語大辞典 「にしか」の意味・読み・例文・類語

に‐しか

(願望を表わす終助詞「しか」が、完了助動詞「ぬ」の連用形「に」をうけたもの。後世にしが」とも。→しか) 話し手自身の願望の意を表わす。…したいなあ。…てしまいたい。終助詞「な」を伴って用いることが多い。
※後撰(951‐953頃)恋五・八九一「伊勢の海に遊ぶ海人とも成にしか波かき分けてみるめかづかむ〈在原業平〉」
曾丹集(11C初か)「こころうし深き山にもいりにしかのどかにてりてうきよすぐさん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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