ませい(読み)マセイ

デジタル大辞泉 「ませい」の意味・読み・例文・類語

ませい

《丁寧の助動詞ます」の命令形
尊敬の意を伴い、控え目な命令を表す。
「さあお輿に召しませい」〈浄・丹波与作
尊大の意を伴った命令を表す。
「泊りの衆は寝ませい」〈浄・曽根崎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ませい」の意味・読み・例文・類語

ませい

(助動詞「ます」の命令形)
① 荘重な、または尊大な語感を伴った命令を表わす。…し申し上げよ。
※虎寛本狂言・餠酒(室町末‐近世初)「論な無益、急でよみませい」
② 尊敬の意を伴った命令・依頼を表わす。…なさいませ。
※虎寛本狂言・河原太郎(室町末‐近世初)「申申、毎(いつも)太郎が酒は是で御ざる。いづれも是へ寄てまいりませい」

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