るつぼ(坩堝)(読み)るつぼ

百科事典マイペディア 「るつぼ(坩堝)」の意味・わかりやすい解説

るつぼ(坩堝)【るつぼ】

物質焙焼(ばいしょう),強熱,融解するなど高温処理や高温反応に用いられる耐熱性容器。磁製,石英製,黒鉛製あるいは各種金属(鉄,ニッケル,銀,白金など)製のものがある。磁製るつぼは実験室で最も普通に用いられ,白金るつぼは精密を要する定量分析などで使われる。特殊なものに濾過(ろか)用のグーチるつぼや,沈殿を特定のガス流の中で熱するローゼるつぼなどもある。工業用るつぼは金属・ガラスの溶融などに用い,黒鉛製,粘土製のほか鉄製なども使われる。
→関連項目耐火粘土

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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