カステルヌオーボ(英語表記)Guido Castelnuovo

改訂新版 世界大百科事典 「カステルヌオーボ」の意味・わかりやすい解説

カステルヌオーボ
Guido Castelnuovo
生没年:1865-1952

イタリアの数学者。パドバ大学を1886年に卒業し,1年間ローマ大学で過ごした後トリノ大学へ移り,91年にローマ大学へ移った。その後ローマの学士院Accademia Nazionale dei Linceiの会長に選ばれ,終生その地位にあった。数学上の重要な業績代数幾何学にあり,先輩クレモナLuigi Cremona(1830-1903),同時代のセグレCorrado Segre(1863-1924),F.エンリケス後輩のF.セベリらとともに曲面論を中心として代数幾何学の深い理論を築いたので,これらの人々およびその周辺の代数幾何学者のグループをイタリア学派と呼んでいる。なかでも彼は曲面と曲面との代数的対応についての基礎理論を作り上げた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android