チャムド(昌都)地区(読み)チャムド(英語表記)Qabdo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャムド(昌都)地区」の意味・わかりやすい解説

チャムド(昌都)〔地区〕
チャムド
Qabdo

中国西南地方,チベット (西蔵) 自治区東部の地区。行政中心地のあるチャムド県など 11県から成る。チベット高原の南東端にあり,標高 4000~5000mの山嶺の間をチンシャー (金沙) 江,ランツァン (瀾滄) 江,ヌー (怒) 江が深い峡谷を刻んで南流している。谷に沿ってインドのアッサム地方から高温多湿な空気が流入するために,森林が繁茂する。谷底では農業が盛んで,ハダカムギのほか水稲,コムギ作付けがふえている。マルツァラ (馬査拉) では標高 5000mの地点に炭鉱が開発された。ラサ (拉薩) 市からスーチョワン (四川) 省,ユンナン (雲南) 省に通じる道路が通っている。人口 50万 162 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android