ニイカ族(読み)ニイカぞく(英語表記)Nyika

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニイカ族」の意味・わかりやすい解説

ニイカ族
ニイカぞく
Nyika

ミジケンダ族 Mijikenda,ニカ族 Nikaともいう。ケニアタンザニアの海岸線に沿った地域に住むバンツー語系諸族。スワヒリ語を話す者もおり,アラブの影響もかなり顕著である。ディゴ,ギリャマ,ドゥルマ,ジバナ,ラバイ,リベ,チョニイ,カウラ,カンベの諸民族を含み,総人口は 100万以上と推定される。おもに農耕に従事し,とうもろこし,雑穀類,キャッサバなどをつくっているが,民族によっては牧畜漁業も重要である。また交易も古くから盛んであった。一般に父系氏族リニージがみられるが,母系リニージが同時にみられることもある。年齢組体系は高度に発達しており,13の循環型をとる。これはかつては政治的にも重要であった。多くはイスラム教徒であるが,キリスト教徒もおり,祖先崇拝が盛んである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android