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キャッサバ Manihot utilissima; cassava

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キャッサバ
Manihot utilissima; cassava

トウダイグサ科の常緑低木で,ブラジル原産。マニホットともいう。古くからアメリカインディアンが栽培していたが,現在では熱帯各地で栽培される。茎は2~4m,深く分裂した掌状葉を互生する。花は黄白色で雌雄同株。地下に長さ 50cmに達するサツマイモのような根茎があり,これからタピオカ (デンプン) をとり食用とし,また繊維の糊料に用いる。根茎はアメリカインディアンの主食で,ゆでてそのまま食用にする。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

キャッサバ

中南米原産の熱帯低木。高さ2〜3メートル。土質を選ばず乾燥した土地でも育ち、単位あたりの収量が多い。主にアジア、アフリカ中南米で栽培されている。食用、飼料のほか、紙パルプの凝固剤や水産練り物のつなぎ、菓子の材料など用途は広い。根のでんぷんを加工すればエタノールの原料になる。

(2006-08-07 朝日新聞 朝刊 1経済)

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デジタル大辞泉の解説

キャッサバ(cassava)

トウダイグサ科の落葉低木。高さ約3メートル。葉は手のひら状に五~七つに深く裂けている。塊根がサツマイモに似て大きく、タピオカとよばれるでんぷんをとり、熱帯地方では主食の一とする。ブラジルの原産。タピオカのき。カッサバ

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百科事典マイペディアの解説

キャッサバ

マニオクとも。ブラジル原産のトウダイグサ科の低木。古くから中南米で,現在では世界の熱帯〜亜熱帯地方に広く栽培される重要ないも類の一つ。地下には多量のデンプンを含む根茎がある。
→関連項目アメリカ・インディアンいも(芋/藷/薯)デンプン(澱粉)料作物

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栄養・生化学辞典の解説

キャッサバ

 [Manihot esculenta].トウダイグサ目トウダイグサ科マニホット属の落葉低木.塊茎をタロイモといい,食用にしたりデンプンを製造する.熱帯地方の重要な農産物.

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世界大百科事典 第2版の解説

キャッサバ【cassava】

熱帯アメリカ原産の地下にいもを形成するトウダイグサ科のやや木本性の植物。現在は熱帯域で広く栽培される重要な食用作物。和名はイモノキ。キャッサバというのが一般的だが,地域によってはマニオクmanioc,タピオカtapiocaとも呼ばれ,その名が日本名としても使われることがある。
[形状]
 白色の乳液を有する草本状の低木で高さは3mに達し,上部でよく分枝する。地下には根が肥大したいもを形成する。葉は10~20cmの葉柄があり,葉身は深く3~7掌状深裂し,各小葉片は長倒卵形から披針形で先端はとがり,長さ8~20cm,ほぼ無毛だが葉裏の葉脈上にはこまかい毛を有する。

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大辞林 第三版の解説

キャッサバ【cassava】

トウダイグサ科の落葉低木。熱帯諸国で広く栽培される。高さ3メートル 内外。地下にサツマイモに似た太い根があり、これからタピオカと呼ぶ食用のデンプンをとる。イモノキ。タピオカの木。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キャッサバ
きゃっさば
cassava
[学]Manihot

トウダイグサ科の低木。イモノキ、タピオカノキ、マニホットノキ、マニオクともいう。古くから中南米で栽培され、野生種は知られていない。ペルーでは4000年前、メキシコでは2000年前から栽培された。新大陸発見後、ポルトガル人によって世界の熱帯に伝えられ、広く熱帯、亜熱帯で栽培されている。主産地はブラジル、インドネシア、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、ナイジェリア、タイ、インドの6か国で、世界の総生産量の3分の2を産出する。
 高さ5メートルに達するものもあるが、普通は2、3メートル。茎は節があり、植物体を傷つけると白色の乳液を出す。葉は掌状で5~7片に深く切れ込み、径10~30センチメートル、葉柄は5~30センチメートル。根は茎の基部から出た不定根が肥大し、ダリアの根のような塊根になる。塊根は太さ3~15センチメートル、長さ0.15~1メートルで、1株に5~10本つく。外側は白または淡褐色ないし濃褐色で、内部は普通は白で、赤や黄色のものもあり、デンプンを多く含む。多くの品種、系統があるが、苦味種と甘味種に大別される。苦味種はニガキャッサバM. esculenta Crantz.で、いもに青酸を含み、有毒である。デンプン製造に適し、多収で貯蔵性に富む。甘味種はアマキャッサバM. dulcis Bail.で、青酸が主として外皮に含まれ、毒性は少ない。いもはやや細くて小さく、苦味種よりも涼しい所での栽培に適している。
 熱帯では米に次ぐ主食とされ、煮たり、焼いたり、すりつぶして水洗いしたりして毒成分を除いたのち、パン状に焼くなどして食べる。デンプンをとるには、いもを搗(つ)き砕いて、竹製の籠(かご)に入れて加圧し、水を取り替えながら絞る。いもの乾燥粉からデンプン(タピオカと称する)を精製することもある。デンプンがまだ水を含んでいるうちに練り、小球状として軽く加熱して表面を半糊化(こか)させて製品とすることが多いが、これをタピオカパールといい、世界各地に輸出されている。[星川清親]

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世界大百科事典内のキャッサバの言及

【いも(芋∥薯∥藷)】より

…繁殖は萌芽するいもの一部分やつるを植えこむが,この若い茎や葉はいもに比較すると粗タンパクの含有量が多く,野菜としても広く利用されている。 キャッサバcassava(一名イモノキ)は有毒な植物の多いトウダイグサ科の木本植物で,原産地は南アメリカ熱帯である。高さは3mに達するが,サツマイモと同様に根が肥大したいもを作る。…

【いも(芋∥薯∥藷)】より

…人類が食用として利用している植物のうち,地下貯蔵器官を利用しているのは1000種以上にのぼるが,その大部分は日本でのクズ,ワラビ,ヤマノイモのように野生種を採集利用しているもので,また,それらの多くは食用とするためにはつき砕き水洗してデンプンを集めたり,水さらしをして毒抜きをしなければならない。作物として栽培されているものでも,キャッサバの苦味品種群のように青酸配糖体を含有していて有毒で,食用に供するためには毒抜きを必要とするものがある。しかし,植物の地下貯蔵器官は収穫が簡単で,種子に比較すると採集しやすいため,現在でも熱帯圏でのヤマノイモ類,キャッサバ,サトイモ類や温帯のジャガイモのように,いも類は主食として多く利用されている。…

【毒】より


[毒抜きについて]
 これらの毒によって捕った食物が食される際には,熱処理などが必要なのと同様に,食糧として栽培されたり採集されたりする植物には,毒抜き処理が必要なものもある。その代表的な例は世界中にみられるキャッサバ(マニオク)に含まれる青酸性毒の場合である。キャッサバには有毒のものと無毒のものがあり,南米アマゾンの原住民社会では前者の抽出液が漁毒に使われるほど強いものである。…

【農耕文化】より

…それらは二つの大類型に区分することができる。
[根栽農耕文化]
 新大陸では,南アメリカの熱帯低地で大きないものとれるキャッサバ(マニオク)と旧大陸のタロイモによく似たヤウテアが栽培化され,また中部アンデスの高地でジャガイモが,さらにメキシコでサツマイモが栽培化されるなど,すぐれたいも類が作物化されている。このうち南アメリカ東部の熱帯低地に展開した文化は,キャッサバを主作物とする焼畑農耕を生業の基礎とした典型的な根栽農耕文化である。…

※「キャッサバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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