ノービパザル(英語表記)Novi Pazar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノービパザル」の意味・わかりやすい解説

ノービパザル
Novi Pazar

セルビア南西部の都市。ベオグラード南方約 190km,モンテネグロとの国境に近く,ラシュカ川の峡谷に位置する。農業が主産業で,果物と木材の取り引きも行なわれる。最初はビザンチン帝国の国境要塞,次いで中世セルビア王国の首都,16世紀にオスマン帝国の都市イェニパザルとなり,戸数 6000を有していた。近郊のスタリ・ラス遺跡に残る 10世紀建造の聖ペテロ聖堂はユーゴスラビア地方で最も古い中世初期スラブ建築の一例である。そのほか,聖書の場面を描いた大きなフレスコ画で有名なソポチャニ修道院 (1260頃) があり,スタリ・ラス遺跡とともに世界遺産の文化遺産に登録されている。人口5万 4604 (2002) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android