ハナイカリ(花碇)(読み)ハナイカリ(英語表記)Halenia corniculata; spurred gentian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハナイカリ(花碇)」の意味・わかりやすい解説

ハナイカリ(花碇)
ハナイカリ
Halenia corniculata; spurred gentian

リンドウ科越年草で,アジア,ヨーロッパの温帯に広い分布をもつ。山地の陽地に自生する。茎は直立して4稜線があり,高さ 10~60cmに達する。葉は対生し長さ2~6cmの長楕円形で柄はない。8~9月,葉腋から短い花柄を伸ばし,淡黄緑色の多数の花をつける。萼は緑色で4片に分れ,裂片は線形をしている。花冠は4深裂し,長さ6~10mmで裂片の基部に長さ3~7mmの距がある。花後に長さ 1cm弱の披針形蒴果ができる。和名四方に開出する4個の長い距を碇 (いかり) に見立てたものである。

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