越年草(読み)エツネンソウ

世界大百科事典 第2版の解説

えつねんそう【越年草】

北半球の温帯域に生育する草本植物で,秋に発芽し,冬を越して春になって開花結実枯死する冬緑一年草を一般には二年草という。ムギに伴った地中海地方原産の雑草に多く見られる生活型である。しかし,もし二年草を厳密に定義すれば,暦年で2年かかって生育開花枯死する植物(biennials)になるであろう。それに近いもの,例えば春に発芽,翌年の夏に開花し,秋に枯死するようなものは,オオマツヨイグサ集団の中の特別な個体に見られるが,多くはない。

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世界大百科事典内の越年草の言及

【草】より

…草本というのは,形態学的な定義に基づくものではなく,生育している形状を指したものである。 草本には,種子が発芽してから植物体が枯死するまでが1年以内のもの(一年草,暦年の2年にまたがるものを越年草といって区別することもある)と,たとえ地上部が枯死しても根茎などでなん年も生き続けるもの(多年草)がある。多年草のうちには常緑性の草本も含まれる。…

【二年草】より

…二年生草本ともいい,一年草,多年草に対応する語。植物が発芽してから開花結実して枯死するまでの長さが2年のものを指すが,実際には,秋に発芽して冬を越し,春に開花結実して枯死するものが多く,暦年の2年に及ぶけれども1年未満で植物体(胞子体)の生涯が終わるので,越年草と呼ぶことがある。温帯地方の植物の生活の様式としては,越冬するかしないかは大きな違いであり,一年草と二年草は環境への適応の方式としては大きく異なる。…

※「越年草」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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