ハマビワ(浜枇杷)(読み)ハマビワ(英語表記)Litsea japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハマビワ(浜枇杷)」の意味・わかりやすい解説

ハマビワ(浜枇杷)
ハマビワ
Litsea japonica

クスノキ科の常緑高木で,西日本の暖地海岸の照葉樹林中に生える。ケイジュ (桂樹) ともいう。高さ 7mぐらいになり樹皮は濃褐色。葉は有柄で互生し,厚い革質の長楕円形で,裏面黄褐色綿毛が密生し,長さ 10cmほどで,シャクナゲの葉を思わせる。秋に,葉腋から数個の黄白色の花をつけ絹毛をかぶる。雌雄異株。花被は6深裂する。おしべは花被より長く9本ある。液果は楕円形で熟すると碧紫色になる。ハマビワの名は葉の形状によるもので,果実は食べられない。

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