綿毛(読み)ワタゲ

デジタル大辞泉 「綿毛」の意味・読み・例文・類語

わた‐げ【綿毛】

綿のように柔らかい毛。にこげ。
紡績工程を経てない綿繊維。ばらげ。
[類語]とげいがのぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「綿毛」の意味・読み・例文・類語

わた‐げ【綿毛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 綿のように柔らかい羽毛。また、ヤナギタンポポなどの実についた風にはこばせるための軽い冠毛。にこげ。うぶげ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 紡績の工程を加えない綿の繊維。ばら毛。
    1. [初出の実例]「着物から綿を出し綿毛を下げてゐる」(出典:歌舞伎・八重霞曾我組糸(1823)三立)

めん‐もう【綿毛】

  1. 〘 名詞 〙 綿(わた)種子表面を覆っている毛。綿の繊維細胞綿絮(めんじょ)。わたげ。
    1. [初出の実例]「鉄道を敷設し、造船所、製鉄場を起し、鉱山を開掘し、綿毛(メンマウ)を紡績する等」(出典露団々(1889)〈幸田露伴〉三)

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世界大百科事典(旧版)内の綿毛の言及

【毛皮】より

…毛根から発生し,毛の外側は鱗片状の毛表皮(または毛小皮,クチクラ)に覆われ,内部に毛皮質,中軸に毛髄質,気室がある。動物の毛は剛毛,粗毛(刺毛(さしげ)),綿毛の3種に区別される。剛毛は動物の口ひげにみられ,平滑でまっすぐに伸び,数は少ない。…

※「綿毛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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