バーラタバルシャ(英語表記)Bhāratavarṣa

改訂新版 世界大百科事典 「バーラタバルシャ」の意味・わかりやすい解説

バーラタバルシャ
Bhāratavarṣa

インド古来よりの〈インド〉の呼称サンスクリットで〈バラタ族国土〉を意味し,インド人は現在も自国のことをこのように呼んでいる。インドの切手に英語のIndiaとともに,デーバナーガリー文字バーラトと印刷されているが,これはバーラタバルシャの略で,正式国名ともなっている。バラタ王は《リグ・ベーダ》時代の遠い昔に,北インドに雄飛した伝説的帝王で,その子孫バラタ族と呼ばれた。大叙事詩《マハーバーラタ》に主役を演ずるクル族とパーンドゥ族は,ともにバラタ族に属する王族である。
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世界大百科事典(旧版)内のバーラタバルシャの言及

【クリスマス】より


[日本]
 クリスマスの風習は明治以降に広まる。教会や在日外国人の手を離れ,初めて日本人によって祝われるのは,1875年ころ,原胤昭が設立した銀座の原女学校においてであったといわれる。明治10年代には丸善がクリスマス用品を輸入し,このころから大正期にかけて,クリスマスはしだいに一般家庭でも祝われるようになった。…

【更生保護】より

…別房留置の制度は財政上の理由もあって89年に廃止され,政府は有志の慈善者を奨励して保護会社を設立する等の方途を講じるように訓令した結果,各地に釈放者保護団体が設立された。なかでも〈更生保護の父〉と呼ばれる原胤昭(たねあき)は,キリスト教信仰とみずからの入獄の経験をもとに教誨(きようかい)師となり出獄人の保護にあたっていたが,97年の恩赦で大量の出獄人が彼のもとに保護を求めたのを機に東京出獄人保護所を開設し,15年間で1000人以上の保護を行った。これら保護団体の指導,助成を図るため,1913年に中央保護会が設立され,翌年,財団法人輔成会に引き継がれた。…

※「バーラタバルシャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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