ヒトリシズカ(一人静)(読み)ヒトリシズカ(英語表記)Chloranthus japonicus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒトリシズカ(一人静)」の意味・わかりやすい解説

ヒトリシズカ(一人静)
ヒトリシズカ
Chloranthus japonicus

センリョウ科の多年草。日本のほか朝鮮半島,中国東北部など東アジアの温帯に広い分布をもつ。各地の山地の林内に生える。根茎は多節で塊状になることが多く,灰褐色ひげ根を出す。茎は直立し,なめらかで紫色を帯び,3~4個の節がある。葉は楕円形で鋭鋸歯があり,やや光沢がある。春に,茎の先端から通常1本の花穂を出し,白色の小花を多数つける。花には花被がなく,おしべは1個であるが花糸が3本に分れ,中央の1本には葯 (やく) がない。果実はいびつな倒卵形

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