フリー・ゾーン(読み)フリーゾーン(英語表記)enterprise zone

翻訳|enterprise zone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリー・ゾーン」の意味・わかりやすい解説

フリー・ゾーン
フリーゾーン
enterprise zone

関税保税倉庫や通関業務施設などを備えた自由貿易地域。この地域内で輸入部品を組立てて輸出する場合には,関税免除の特典が与えられるなどの利点がある。地方都市に工場などを誘致するのを目的としている。日本初のフリー・ゾーンは沖縄県の那覇空港近辺に設置され,1988年7月に供用開始した。約 3haの地域で,台湾からウナギカジキマグロなどを大量に輸入し,東京や大阪などの大消費地へ中継空輸する。基地収入や財政援助,観光などに代る沖縄経済の支柱に育てあげようと,地元経済界はホンコンのような物流の中継基地化を目指している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android