プログレッシブ走査方式(読み)ぷろぐれっしぶそうさほうしき(英語表記)progressive scan

知恵蔵 「プログレッシブ走査方式」の解説

プログレッシブ走査方式

「順次走査方式のこと。デジタル放送で正式にテレビの映像方式として採用された(720pモード=1280×720画素)。従来のアナログ放送はインターレース走査(飛び越し走査)方式が採用されていた。この方式は、初めのA画面でブラウン管電子ビーム奇数ラインを描き、次のB画面で偶数ラインを描く。つまり1画面は、本来の半分の走査線しかないが、眼の残像効果で、奇数と偶数のラインが重畳(ちょうじょう)される。一方、プログレッシブ走査方式は、1画面で全部の走査線を上から順番に1、2、3本目…と描くため、細密な画像が得られ、フリッカー(ちらつき)がない。ハイビジョンの最高解像度は1080p。1920×1080画素数のプログレッシブ走査方式で、BD-ROM、HD-DVDの次世代DVDがサポートしている。

(麻倉怜士 デジタル・メディア評論家 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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