精選版 日本国語大辞典 「重畳」の意味・読み・例文・類語
ちょう‐じょう ‥デフ【重畳】
〘名〙
① (形動タリ) (━する) 幾重にも重なっていること。ますます重なること。また、そのさま。かさねがさね。
※菅家文草(900頃)七・祭城山神文「敢不下蘋藻清明、玉幣重畳、以賽二応験一、以飾中威稜上」
※高野本平家(13C前)一「両条希代いまだきかざる狼藉也。事既に重畳(テウデウ)せり、罪科尤のがれがたし」
② この上もなく喜ばしいこと。きわめて満足なこと。しごく都合がよいこと。多く、感動詞的に用いる。頂上。
※狂言記・子盗人(1660)「やあ是に小袖が有。是はちゃうぢゃうのことじゃ」
※談義本・教訓続下手談義(1753)一「家屋舗も次第にふへるげな。重畳(テウヂャウ)重畳目出たふござる」
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