ミクリ(実栗)(読み)ミクリ(英語表記)Sparganium stoloniferum; bur reed

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミクリ(実栗)」の意味・わかりやすい解説

ミクリ(実栗)
ミクリ
Sparganium stoloniferum; bur reed

ミクリ科の多年草。日本全土,アジア,ヨーロッパ,北アフリカに広く分布する。池や沼,溝などのやや浅い水中に生える。茎は直立し,高さは 50~100cm,全体はやや軟らかく毛はない。葉は茎より長く,水面に抜き出て立ち,線形鈍頭,下面には稜が1本ある。6~8月頃,上部葉腋から枝を出し,花穂のつく枝には包状葉がある。花は単性で球状の頭花をつくり,雄花序は多数あって白色,枝の上方につく。雌花序は約5個で枝の下方につき,緑色である。熟すると緑色球形の集合果となり突起が多い。核果には稜があり先はとがる。

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