集合果(読み)シュウゴウカ

デジタル大辞泉 「集合果」の意味・読み・例文・類語

しゅうごう‐か〔シフガフクワ〕【集合果】

複果ふくか

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精選版 日本国語大辞典 「集合果」の意味・読み・例文・類語

しゅうごう‐かシフガフクヮ【集合果・聚シュウ合果】

  1. 〘 名詞 〙 果実の一型。二個以上の心皮からできた果実が集合して、単一の果実のように見えるものの総称イチジクオランダイチゴクワなど。多花果複果。⇔単果。〔生物学語彙(1884)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「集合果」の意味・わかりやすい解説

集合果
しゅうごうか

一つの花の中の多数雌しべが成熟してできる果実。キイチゴは中果皮液状となった多数の石果の集まりである。また、イチゴ花托(かたく)が膨らみ、その表面に雌しべが発達して果実となった集合果である。

吉田 治]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「集合果」の意味・わかりやすい解説

集合果
しゅうごうか
multiple fruit; syncarp

多花果,複果ともいう。多数の花に由来した果実が集って,外見上一つの果実となっているもの。花托が多肉質に発達するなどして,これが果実状を呈し,個々の果実は種子のような印象を与える。イチゴ,イチジク,クワ,アナナスなどがその例である。

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世界大百科事典(旧版)内の集合果の言及

【実】より

…そのうち最も伝統的で,一般的に使われているのは,花序,花,めしべの形態を重視して,次のように4型に大別する方法である。(1)単果simple fruit 一つのめしべをもつ花にみられ,実は主に子房が発達したもの,(2)複合果aggregate fruit 二つ以上の離生めしべをもつために,一つの花に複数の実ができるもの(個々の実を小果fruitletともいう),(3)集合果multiple fruit 見かけ上一つの実のように見えるが,多数の花に由来した実が密に集まったもの,さらに前述した(4)装飾果(偽果)である。 単果としてはモモ,マメ,ミカン,マンゴー,カキ,トマト,ピーマンなどがある(図1-a)。…

※「集合果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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