リモージュ七宝(読み)リモージュしっぽう(英語表記)Limoge painted enamels

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リモージュ七宝」の意味・わかりやすい解説

リモージュ七宝
リモージュしっぽう
Limoge painted enamels

フランスのリモージュ地方で産する七宝。7世紀に聖エロワが技術を導入したと伝えられ,ルネサンス時代に最も栄え今日もなお盛んに行われている。特色は銅や銀の胎 (地金) の上に直接に色釉で絵付けする点で,非常に絵画的で華麗。有線七宝 (→クロワゾンネ ) はあまり行われなかったが,胎に加工して釉 (うわぐすり) を差すグリザイユシャンルベ技法が多用された。近世までの製品は宗教法具類が主であったが,今日では食器のほか七宝飾り額,アクセサリーなどが主製品。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android