デジタル大辞泉
「上巳の祓」の意味・読み・例文・類語
じょうし‐の‐はらえ〔ジヤウシ‐はらへ〕【上×巳の×祓】
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じょうし【上巳】 の 祓(はらえ)
平安時代、
貴族が中国の
故事にならって、三月のはじめの巳の日に、川辺で行なった祓。また、その祓のための
用具。たとえばなでものなど。巳
(み)の日のはらえ。じょうみの祓。
※
紫明抄(1267‐94)九「三月上巳祓事〈略〉又祓事其義説如何、上巳祓也」
[語誌](1)中国から伝わった
風習で、三月は辰の月なので、巳の日を除日とし、
不祥を除く日とした。
(2)「
百練抄‐承久二年三月三日」には、「天下男女向
二河濱
一修
二解除
一。相
二当上巳
一。希代事也」とあり、三日が巳とは決まっていないので、三日とも巳の日とも限らず、三月初めの
ころに祓の
行事が行なわれたことが知られる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報