中間倫理(読み)ちゅうかんりんり(英語表記)Interimsethik

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中間倫理」の意味・わかりやすい解説

中間倫理
ちゅうかんりんり
Interimsethik

イエス倫理特徴を表わすために A.シュバイツァーが『イエスのメシア性と受難との秘密』 Das Messianitäts-und Leidensgeheimnis Jesu (1901) のなかで初めて用いた術語。イエスの生と倫理は,まもなく世の終りが来るという期待 (終末論的枠づけ) により規定されており,倫理的教訓も,神の国に入るためには現在いかなる準備をすべきであるかを示している。したがって,それは,生存状況の根源的変化にかかわりなく,あらゆる状況に普遍的に適用されうるものではない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android