企業統制(読み)キギョウトウセイ

デジタル大辞泉 「企業統制」の意味・読み・例文・類語

きぎょう‐とうせい〔キゲフ‐〕【企業統制】

私的独占によって発生する弊害の防止など国民経済立場から、国が企業に対して行う統制

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精選版 日本国語大辞典 「企業統制」の意味・読み・例文・類語

きぎょう‐とうせい キゲフ‥【企業統制】

〘名〙 国家権力を用いて計画的に企業の統制を行なうこと。戦時には国民経済を維持するために、国家独占資本主義段階では独占利潤を確保するために行なわれる。

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世界大百科事典(旧版)内の企業統制の言及

【統制経済】より

…それは実際には発動されなかったが,日本における戦時産業統制の最初の基本法規となった。その後,昭和恐慌下で国家の経済への介入は多分に不況対策的な契機によるものとなり,産業合理化運動のなかでも企業統制による一定の効果が期待された。1931年4月に制定された重要産業統制法は,この時期の典型的な統制法規であり,同時に制定された工業組合法とともに,強制カルテル化という独占的組織の強化によって不況の克服をはかろうとした。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」