個人信用情報センター(読み)こじんしんようじょうほうセンター

百科事典マイペディア 「個人信用情報センター」の意味・わかりやすい解説

個人信用情報センター【こじんしんようじょうほうセンター】

個人を対象とした金融界による信用情報の機関。各種ローンの借入状況や返済状況を調査・記録する。返済金遅滞者や未払者の個人情報(ブラックリスト)なども提供し,金融機関が新たに融資する時の判断材料にしている。銀行信販サラ金で構成され,コンピューターで情報照会をする。クレジット・カードの発行の際にかかる手間は短縮されるが,消費者のプライバシー保護の点から反対を唱える消費者団体もある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の個人信用情報センターの言及

【信用調査】より

… なお,個人の信用調査を各社ごとに十分に行うのはコストがかかりすぎるし,また別のいくつかの金融機関から何口も借りているケースなどをチェックするのは困難なため,近年,各金融機関が保有する個人の信用情報,とくに〈マイナス・データ〉(過去の一定期間以上の滞納や不渡りの記録)を集約するセンター的機関が,銀行やサラリーマン金融会社,販売金融会社等によって,それぞれ会員制で設立されている。この種のセンターとしては,1973年1月に社団法人東京銀行協会内に設立された東銀協の個人信用情報センターが最初のもので,これを拡充した全国銀行協会の個人信用情報センターも78年末に完成している。このほかいくつかの個人信用情報機関があり,一本化が検討されていたが,日本割賦協会,全国信販協会,家電系クレジット各社は,それぞれの機関を統合,84年9月新たな信用情報機関〈信用情報センター〉を設立,85年4月からサービスを開始することになった。…

※「個人信用情報センター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」