兎唇の嘯も心慰み(読み)いぐちのうそもこころなぐさみ

精選版 日本国語大辞典 「兎唇の嘯も心慰み」の意味・読み・例文・類語

いぐち【兎唇】 の 嘯(うそ)も心慰(こころなぐさ)

(「嘯」は口笛のこと) いぐちの人のふく口笛は他人から見ればみにくくても、本人にとっては慰みであるの意。自分作品などを謙遜していうことが多い。
仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)一「しば口やみやこ上りの露はらひ よくもあらねど、缺唇(イグチ)の嘯(ウソ)も心なぐさみといふことのあれば申侍へり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android