六呂瀬山古墳群(読み)ろくろせやまこふんぐん

国指定史跡ガイド 「六呂瀬山古墳群」の解説

ろくろせやまこふんぐん【六呂瀬山古墳群】


福井県坂井市丸岡町にある古墳群。奥越を貫流してきた九頭竜(くずりゅう)川が福井平野に流れ出た右岸の六呂瀬山の山頂に位置する。この付近の標高50~200mの丘陵上には、約130基の古墳が分布しており、丸岡古墳群と総称されている。これに対し、左岸の丘陵上には手繰ヶ城山(てぐりがじょうやま)古墳をはじめとする松岡古墳群が分布しており、九頭竜川を挟んで両古墳群が向かい合った形をとっている。六呂瀬山古墳群は前方後円墳2基と方墳2基からなり、その立地・規模・内容などから、対岸に位置する松岡古墳群とともに、4世紀後葉から5世紀前葉にかけての福井平野における首長墓であったとみられる。これらの古墳は、北陸地方の古墳時代の解明に欠くことのできぬものであり、古代における越国の形成とその発展を知るうえで貴重なことから、1990年(平成2)に国の史跡に指定された。えちぜん鉄道勝山永平寺線志比堺(しいざかい)駅から徒歩約30分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android