分離帯水路(海氷)(読み)ぶんりたいすいろ(英語表記)flaw lead

海の事典 「分離帯水路(海氷)」の解説

分離帯水路(海氷)

冬季卓越風が沖に向かう場所では、海氷が沖に押し出され、流氷野と沿岸または定着氷との間にしばしば開水面が作られる。これを分離帯水路と呼ぶ。沿岸氷 湖ともいう。昭和基地近くに現れるものは俗に大利根水道と呼ばれている。このような開水面が卓越風で維持されると冬季を通して活発な海氷の生成が行わ れ、多量のブラインが供給されて深層水生成に大きな役割を果たす。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android