ブライン(その他表記)brine

翻訳|brine

デジタル大辞泉 「ブライン」の意味・読み・例文・類語

ブライン(brine)

塩水鹹水かんすい
海洋学水文学すいもんがくにおける高塩分、高密度海水。極域での海氷形成に伴って生じ、熱塩循環に寄与する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

海の事典 「ブライン」の解説

ブライン

海水が凍るとき真水からなる氷晶ができて、まわりの海水の塩分が高められる。氷晶が浮上して海面に氷板ができたあと、その底面から下方にくさび状の結晶が 延びていくが、濃縮された塩水が鉛直に延びた細管状のセルに取り込められる。この濃縮塩水ブラインと呼ぶ。このために海氷にはかなりの塩分を含む。ブラ インは次第に下方に移動していき、やがて海氷の下面から排出される。そのため古い海氷ほど塩分量が少なくなる。排出されたブラインは密度が高く、深層水の 生成機構において重要な働きをする。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブライン」の意味・わかりやすい解説

ブライン
brine

冷凍機冷媒冷凍能力を冷却される品物 (被冷凍物) に伝える役割をする熱媒体塩化カルシウム水溶液や塩化ナトリウム水溶液が用いられ,ときには塩化マグネシウム水溶液,エチレングリコールなども用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「ブライン」の解説

ブライン

 鹹水,塩水ともいい,食塩水に必要に応じて塩化カルシウム,塩化マグネシウムなどを加えた水.食品加工に多く用いられる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のブラインの言及

【海氷】より

…塩分は濃い海水としてはき出されるが,その一部は結晶と結晶のすきまに閉じ込められる。この濃い海水はブラインbrineと呼ばれ,海氷中に液体のまま散在する。凍ってまもない海氷を取り上げて溶かした水は,1kg中に10~20gの塩分を含む。…

※「ブライン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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