割返(読み)わりかえし

精選版 日本国語大辞典 「割返」の意味・読み・例文・類語

わり‐かえし ‥かへし【割返】

〘名〙
洒落本・咲分論(1772‐81)「また五情といふはまづ負たる人に割返(ワリカヘ)しを付るは仁なり」
相撲で、一度発表された取組を、休場力士が出たりした場合に急に変更すること。

われ‐かえ・る ‥かへる【割返】

〘自ラ五(四)〙 すっかりわれる。われてばらばらになる。多く、大きな泣き声、楽器の音、観客拍手喝采の盛んなさまなどの形容に用いる。
※少年行(1907)〈中村星湖〉二「房公は〈略〉割れ返るやうに泣く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報