君子の三楽(読み)クンシノサンラク

デジタル大辞泉 「君子の三楽」の意味・読み・例文・類語

君子くんし三楽さんらく

《「孟子尽心上から》君子が持つ三つの楽しみ。父母兄弟が無事なこと、天や人に恥じないこと、天下英才を教育すること。

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精選版 日本国語大辞典 「君子の三楽」の意味・読み・例文・類語

くんし【君子】 の 三楽(さんらく)

(「孟子‐尽心上」の「孟子曰、君子有三楽。而王天下与存焉。父母倶存、兄弟無故、一楽也。仰不於天、俯不於人、二楽也。得天下英才而教育之、三楽也」による) 君子がもっている三つの大きな楽しみ。父母が健在で兄弟も無事であること、天や人に対して恥じるようなうしろ暗さがないこと、天下の英才を教育することの三つをいう。

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故事成語を知る辞典 「君子の三楽」の解説

君子の三楽

君子が、王となることよりも大切だと考える、三つの楽しみ。父母兄弟が健在であること、天にも人にも恥じるところがないこと、天下の英才を教育すること。

[由来] 「孟子―尽心・上」に見える、孟子のことばから。この三つを並べ挙げながら、「しかして天下に王者たるは、あずかり存せず(けれども、王として天下に君臨することは、その中には入っていない)」と、強調しています。

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