夕立は馬の背を分ける(読み)ユウダチハウマノセヲワケル

デジタル大辞泉 「夕立は馬の背を分ける」の意味・読み・例文・類語

夕立ゆうだちうまける

夕立は、馬の背の一方では降り、他方では降らないことがある。夕立の降り方が局地的であることのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夕立は馬の背を分ける」の意味・読み・例文・類語

ゆうだち【夕立】 は 馬(うま)の背(せ)を分(わ)ける

夕立は、馬の背の片側はぬらしても、片側は乾いていることがあるの意で、夕立の雨の降る区域のごく狭いことのたとえ。
※俳諧・鷹筑波(1638)四「あせもながるる水もながるる 夕立はせめ行馬のせを分(ワケ)て〈茂昭〉」

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ことわざを知る辞典 「夕立は馬の背を分ける」の解説

夕立は馬の背を分ける

夏の夕立は激しく降るが、馬の背の片側はぬれても反対側は乾いていることがあるほど、雨の降る範囲が狭い。

[解説] 誇張表現といえますが、まったくの虚構ではなく、鮮明なイメージが浮かび上がり、印象深いことわざとなっています。なお、「馬の背」は、馬の背のように左右が深い谷となって落ちこんでいる山の地形のこともいいます。

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