虚構(読み)キョコウ

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 事実でないことを、本当のことのように仕組むこと。つくりごと。いつわり。
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇「彼等は羅織虚構を以て良民を罪に陥れる事さへあるさうだ」 〔後漢書‐范滂伝〕
② 文学などで、想像力によって、現実の事柄のように物語や劇を仕組むこと。つくりばなし。フィクション。
※小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「其記載せる物語はもとより全く事実にあらねどまた虚構(キョカウ)ともいひがたかり」
③ 現実を模して作ったもの。つくりもの。
※抱擁(1973)〈瀬戸内晴美〉三「撮影用の虚構の建物のように見えてくる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の虚構の言及

【フィクション】より

…本来,虚構とかつくりごとを意味するが,英語では小説作品をも指す。小説はもともと娯楽用,あるいは教戒用のつくり話であった。…

※「虚構」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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