大原農業研究所(読み)おおはらのうぎょうけんきゅうしょ

百科事典マイペディア 「大原農業研究所」の意味・わかりやすい解説

大原農業研究所【おおはらのうぎょうけんきゅうしょ】

1914年大原孫三郎により大原奨農会農業研究所として発足(初代所長は穀物学者の近藤万太郎),1929年大原農業研究所と改称。岡山県倉敷市にある。農業に関する純然たる研究所として,多くのすぐれた研究業績をあげた。岡山大学設立後,無償で寄付された。現在の名称は岡山大学資源生物科学研究所。
→関連項目岡山大学

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世界大百科事典(旧版)内の大原農業研究所の言及

【大原孫三郎】より

…1904年,家督を継ぎ,06年倉敷紡績の社長として,工場労働者の労働条件の改善や福祉向上に努める一方,倉敷絹織,三豊紡績,日本莚業,倉敷電灯,中国合同水力電気,中国銀行,岡山合同貯蓄銀行,中国信託,京阪電鉄などの社長,取締役に就任して,岡山県産業の振興に尽くし,広く関西財界にも重きをなした。しかもこの間,石井十次の志を継いで大阪に石井記念愛染園を設立したのをはじめ,19年には私財を投じて大原社会問題研究所,大原農業研究所(1914年発足した前身を25年改称。現在は岡山大学農業生物研究所),倉敷労働科学研究所(1921年創立。…

【近藤万太郎】より

…1908年東京帝国大学農科大学卒業後,ベルリン農科大学,ホーヘンハイム農科大学に学ぶ。帰朝後岡山県倉敷に大原農業研究所の創設にあたりその初代所長となる。農作物種実の生化学の面に独特の研究分野を開いた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」