天の網(読み)テンノアミ

デジタル大辞泉 「天の網」の意味・読み・例文・類語

てんあみ

てんもう(天網)」に同じ。
かすみ網」に同じ。
「―を引きはへて、彼の鶴を手捕りにして」〈伽・鶴のさうし〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天の網」の意味・読み・例文・類語

てん【天】 の 網(あみ)

① (「老子」の「天網恢恢疎而不失」による) 悪事をした報いはとうてい逃れることができないことにたとえていう語。天の耳。天網。
説経節あいごの若(山本九兵衛板)(1661)初「いかにきよひら、天のあみにかかって有」
② 鳥を捕えるために空中に張るかすみ網。
御伽草子・鶴の草子(有朋堂文庫所収)(室町末)上「天(テン)の網を引延へて、彼の鶴を手捕りにして」

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