天網(読み)テンモウ

デジタル大辞泉 「天網」の意味・読み・例文・類語

てん‐もう〔‐マウ〕【天網】

悪人悪事をのがさないように、天が張りめぐらした網。「天網のがれがたし」
中国本土で展開される監視カメラネットワーク人工知能による顔認識システムを採用し、短時間個人特定が可能。2000年代から試験的に導入され、全国街頭に設置された2億個以上の監視カメラを同ネットワークに取り入れる計画が進んでいる。スカイネット

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天網」の意味・読み・例文・類語

てん‐もう‥マウ【天網】

  1. 〘 名詞 〙 天が張りめぐらす網。悪事に対して天道の厳正なことをたとえた語。
    1. [初出の実例]「爰愚僧等、率容天網、俯仰厳科、未寧処」(出典末法燈明記(801))
    2. 「其君つねに政道の損益を考へ、〈略〉天網をはり、衆智をかる」(出典:仮名草子・童蒙先習(1612)一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「天網」の読み・字形・画数・意味

【天網】てんもう(まう)

天罰。天の法網。〔老子、七十三〕天(くわいくわい)(広大)にして、疎にして失はず。

字通「天」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android