天皇杯(読み)てんのうはい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天皇杯」の意味・わかりやすい解説

天皇杯
てんのうはい

おもにスポーツ競技の全日本選手権などで最高成績を収めた個人や団体に対し,天皇から与えられる優勝杯(盃)。女子優勝者・チームには皇后杯(盃)が授与される競技もある。軟式野球大相撲などでは天皇賜杯と呼ばれる(→天皇賜杯[相撲])。1946年に東京六大学野球の秋季リーグ戦で優勝した早稲田大学に与えられたのが最初。天皇杯(盃)はサッカー,バレーボール柔道剣道卓球などの全日本選手権向けに各競技団体に下賜されるが,大会名に天皇杯を冠する全日本サッカー選手権大会が特に有名。また国民体育大会で男女総合優勝した都道府県にも授与される。2018年車いすバスケットボールや車いすテニスなどの障害者スポーツの優勝者・チームに対して天皇盃(皇后盃)が贈られることになった。スポーツ以外では,日本農林漁業振興会が主催する農林水産祭の各部門で最上位になった個人・団体に天皇杯が贈られる。(→天皇賞

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世界大百科事典(旧版)内の天皇杯の言及

【国民体育大会】より

…開催年(冬季大会は前年)の4月1日の時点で,成年は18歳以上,少年は18歳未満の者とする。天皇杯は冬季,夏季,秋季各大会を通じて実施した全正式競技の男女総合成績(天皇杯得点)1位,皇后杯は同じく女子総合成績(皇后杯得点)1位の各都道府県に授与される。 1964年の第19回大会に地元の新潟県が男女総合優勝して以来,開催県は天皇杯獲得を最大の目標とするようになり,得点源として年ごとに開催県を転々とする〈ジプシー選手〉が生まれた。…

※「天皇杯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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