天皇賜杯[相撲](読み)てんのうしはい[すもう]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天皇賜杯[相撲]」の意味・わかりやすい解説

天皇賜杯[相撲]
てんのうしはい[すもう]

大正 14 (1925) 年に,当時の摂政宮 (後の昭和天皇) から下賜された金一封を元に,大阪造幣局に依頼して作製したもので,大正 15 (1926) 年1月場所から本場所の最高優勝力士に授与し,その名を刻むことになって現在にいたっている。賜杯は純銀製で,高さ 108cm,口径 33cm,容量 36l (2斗) ,重さ 30kgである。もちまわり制で,次場所返還 (実際は支度部屋で優勝の記念撮影をするとすぐに日本相撲協会へ返してしまう) の際に,賜杯をかたどった小型の純銀製模杯 (0.54l=3合入り) が贈られることになっている。

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