国民体育大会(読み)コクミンタイイクタイカイ

デジタル大辞泉 「国民体育大会」の意味・読み・例文・類語

こくみん‐たいいくたいかい〔‐タイイクタイクワイ〕【国民体育大会】

国民スポーツ大会」の旧称。昭和21年(1946)から令和5年(2023)まで開催された総合競技大会。国体。 秋》

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共同通信ニュース用語解説 「国民体育大会」の解説

国民体育大会

戦後のスポーツ振興のため、1946年に第1回大会が開かれて以降、各都道府県の持ち回りで原則開催されている。日本スポーツ協会、文部科学省、開催自治体の共催。秋季の本大会と冬季大会を実施し、都道府県対抗方式で男女総合優勝を決める。2020年の鹿児島大会は新型コロナウイルス感染拡大を受けて年内開催を断念、23年に延期が決まった。この後、自然災害感染症の影響で延期する場合、原則として既に決定している大会の翌年に組み込むルールが定められた。

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精選版 日本国語大辞典 「国民体育大会」の意味・読み・例文・類語

こくみん‐たいいくたいかい‥タイイクタイクヮイ【国民体育大会】

  1. 〘 名詞 〙 国民の間にスポーツを広め、体力向上・体育振興などの目的をもって、毎年都道府県対抗で行なわれる総合競技大会。競技種目によって、三季に分けて行なわれる。昭和二一年(一九四六)、京都市で第一回大会開催。国体。《 季語・秋 》

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国民体育大会」の意味・わかりやすい解説

国民体育大会
こくみんたいいくたいかい

国民のスポーツ祭典といわれる国内最大の総合競技大会で、毎年開催地をかえて開かれている。略して国体とよばれる。国体は、スポーツの普及とアマチュア・スポーツ精神の高揚によって国民体力の向上と地方スポーツの振興を図り、地方文化の発展に寄与し、国民生活を明るく豊かにすることを目的とする。

[深川長郎]

沿革

第1回大会は第二次世界大戦後の1946年(昭和21)、荒廃した人心にスポーツを通じて希望と意欲を回復させようと日本体育協会(現、日本スポーツ協会)が発案し、比較的戦災にあわず、スポーツ施設の残っていた近畿一円を中心に開催して大きな成果を収め、これによって戦後の日本スポーツ界は再建の第一歩を踏み出した。続いて国体は全国持ち回り方式で毎年開催することになり、その間、都道府県対抗形式の確立(第3回)をはじめ、開催基準・実施競技種目などに幾たびか変遷を重ねながら、しだいに現在の形を整えてきた。主催団体も、1961年以来スポーツ振興法第6条の定めによって開催地の都道府県、文部省(現、文部科学省)が加わり、日本体育協会と共催の形をとることになった。大会実施にあたっては、1955年制定の日本体育協会の国体開催基準要項によって運営される。

[深川長郎]

競技

国体は、スケート・アイスホッケー競技会、スキー競技会、本大会(夏季・秋季)で構成される。競技形式は都道府県対抗で、19歳を基準とし、成年の部と少年の部の別を設けるケースが多い。成績は個々の種目・種別での順位に一定の得点を与え、これを通算した競技ごとの優勝都道府県に大会会長トロフィー、さらに各競技の順位による得点を通算した総合優勝都道府県に天皇杯、女子だけの得点を通算した総合優勝都道府県には皇后杯が授与される。参加選手は各都道府県予選会で選ばれた者で、競技種目によっては、さらにブロック大会で絞られる。1978年からはアマチュア選手規定順守を条件に、各競技国体未登録者にも参加の道が開かれた。さらに、1995年(平成7)から少年の部に外国籍をもつ高校生にも参加可能の処置がとられている。

 国体は1987年で全都道府県を一巡したが、その後も現行の持ち回り方式が継続され、順序は、全国を東・中・西の3ブロックに分け、ブロックごとに決定することになっている。日本の国体に類似する外国の例では、中国の全国大運動会、韓国の国体などがあるが、日本の国体の内容は、競技スポーツと生涯スポーツをともに取り入れた種目構成が目だち、他の国のように当該種目の選手権という印象が薄れている。

[深川長郎]

資料 国民体育大会開催地一覧

・夏季大会、秋季大会、冬季大会スケート(スケート・アイスホッケー競技会)、冬季大会スキー(スキー競技会)の順に示す。

・括弧内は開催のおもな市町村を、当時の市町村名で示した。

・2006年の第61回からは夏季大会と秋季大会が統合され「本大会」となった。


第1回(1946年)
〔夏季〕兵庫(宝塚)
〔秋季〕京都、大坂、滋賀、奈良、兵庫
〔冬季(スケート)〕青森(八戸)
〔冬季(スキー)〕―

第2回(1947年)
〔夏季〕石川(松任)、滋賀(瀬田)
〔秋季〕石川(金沢他)
〔冬季(スケート)〕―
〔冬季(スキー)〕―

第3回(1948年)
〔夏季〕福岡(八幡)
〔秋季〕福岡(福岡他)
〔冬季(スケート)〕岩手(盛岡)
〔冬季(スキー)〕長野(野沢温泉

第4回(1949年)
〔夏季〕神奈川(横浜)
〔秋季〕東京、神奈川、千葉、山梨、埼玉
〔冬季(スケート)〕長野(諏訪)
〔冬季(スキー)〕北海道(札幌)

第5回(1950年)
〔夏季〕愛知(名古屋・半田)
〔秋季〕愛知(名古屋他)、三重(山岳)
〔冬季(スケート)〕北海道(苫小牧
〔冬季(スキー)〕山形(米沢他)

第6回(1951年)
〔夏季〕広島(呉・宮島)
〔秋季〕広島(広島他)、山口、鳥取
〔冬季(スケート)〕青森(八戸)
〔冬季(スキー)〕新潟(高田他)

第7回(1952年)
〔夏季〕栃木(宇都宮)、宮城(塩竈・松島)
〔秋季〕宮城、福島、山形
〔冬季(スケート)〕栃木(日光)
〔冬季(スキー)〕北海道(小樽)

第8回(1953年)
〔夏季〕高知(高知)、香川(高松)
〔秋季〕香川、愛媛、徳島、高知
〔冬季(スケート)〕岩手(盛岡)
〔冬季(スキー)〕秋田(大館・大湯)

第9回(1954年)
〔夏季〕北海道(小樽・旭川)、奈良(天理)
〔秋季〕北海道(札幌・旭川他)
〔冬季(スケート)〕北海道(札幌)
〔冬季(スキー)〕長野(野沢温泉)

第10回(1955年)
〔夏季〕神奈川(鎌倉・相模湖・葉山)
〔秋季〕神奈川(横浜・鎌倉・川崎他)
〔冬季(スケート)〕長野(諏訪)
〔冬季(スキー)〕北海道(旭川・神居)

第11回(1956年)
〔夏季〕兵庫(西宮・相生)
〔秋季〕兵庫(神戸・明石他)
〔冬季(スケート)〕青森(八戸)
〔冬季(スキー)〕青森(大鰐)

第12回(1957年)
〔夏季〕静岡(浜松・伊東)
〔秋季〕静岡(静岡・沼津他)
〔冬季(スケート)〕栃木(日光)
〔冬季(スキー)〕兵庫(日高)

第13回(1958年)
〔夏季〕富山(高岡)、滋賀(大津)
〔秋季〕富山(富山・高岡他)
〔冬季(スケート)〕岩手(盛岡)
〔冬季(スキー)〕北海道(札幌)

第14回(1959年)
〔夏季〕東京(新宿他)
〔秋季〕東京(新宿他)、埼玉(戸田)、神奈川(横浜)
〔冬季(スケート)〕北海道(帯広)
〔冬季(スキー)〕山形(山形・米沢)

第15回(1960年)
〔夏季〕熊本(熊本)
〔秋季〕熊本(熊本・八代他)、鹿児島(鹿児島)
〔冬季(スケート)〕長野(本郷)
〔冬季(スキー)〕長野(山ノ内)

第16回(1961年)
〔夏季〕福島(会津若松)、秋田(秋田)、宮城(七ヶ浜
〔秋季〕秋田(秋田他)
〔冬季(スケート)〕長野(軽井沢)
〔冬季(スキー)〕新潟(高田・妙高高原

第17回(1962年)
〔夏季〕岡山(岡山・玉野)
〔秋季〕岡山(岡山・倉敷他)
〔冬季(スケート)〕青森(八戸)
〔冬季(スキー)〕北海道(小樽)

第18回(1963年)
〔夏季〕山口(宇部・豊田・光他)
〔秋季〕山口(山口・下関他)
〔冬季(スケート)〕北海道(帯広)
〔冬季(スキー)〕宮城(鳴子)

第19回(1964年)
〔夏季〕新潟(地震のため中止)
〔秋季〕新潟(新潟・新発田他)=春季
〔冬季(スケート)〕神奈川(箱根)
〔冬季(スキー)〕新潟(高田・妙高高原)

第20回(1965年)
〔夏季〕岐阜(岐阜・大垣・恵那)、愛知(蒲郡)
〔秋季〕岐阜(岐阜・大垣他)
〔冬季(スケート)〕長野(茅野)
〔冬季(スキー)〕兵庫(日高)

第21回(1966年)
〔夏季〕大分(別府・日田)
〔秋季〕大分(大分・別府他)
〔冬季(スケート)〕岩手(盛岡)
〔冬季(スキー)〕北海道(旭川)

第22回(1967年)
〔夏季〕埼玉(川口・戸田)、茨城(土浦)
〔秋季〕埼玉(上尾・浦和・大宮他)
〔冬季(スケート)〕栃木(日光)
〔冬季(スキー)〕青森(大鰐)

第23回(1968年)
〔夏季〕福井(福井・美浜・三国)
〔秋季〕福井(福井・勝山他)
〔冬季(スケート)〕北海道(帯広)
〔冬季(スキー)〕長野(白馬)

第24回(1969年)
〔夏季〕長崎(長崎・佐世保・琴海・野母崎
〔秋季〕長崎(諫早・長崎他)
〔冬季(スケート)〕山梨(河口湖)
〔冬季(スキー)〕岐阜(神岡)

第25回(1970年)
〔夏季〕青森(青森)、岩手(釜石・金田一・湯田・宮古)
〔秋季〕岩手(盛岡・水沢・花巻他)
〔冬季(スケート)〕長野(本郷)
〔冬季(スキー)〕北海道(倶知安)

第26回(1971年)
〔夏季〕和歌山(和歌山)
〔秋季〕和歌山(和歌山他)
〔冬季(スケート)〕青森(八戸)
〔冬季(スキー)〕秋田(田沢湖)

第27回(1972年)
〔夏季〕鹿児島(鹿児島・鹿屋)
〔秋季〕鹿児島(鹿児島他)
〔冬季(スケート)〕栃木(日光・宇都宮)
〔冬季(スキー)〕鳥取(大山)

特別国体(1973年)
〔夏季〕沖縄(沖縄他)
〔秋季〕―
〔冬季(スケート)〕―
〔冬季(スキー)〕―

第28回(1973年)
〔夏季〕千葉(千葉・小見川・館山)
〔秋季〕千葉(千葉・船橋他)
〔冬季(スケート)〕岩手(盛岡)
〔冬季(スキー)〕新潟(塩沢)

第29回(1974年)
〔夏季〕茨城(水戸・潮来・土浦)
〔秋季〕茨城(水戸・日立他)
〔冬季(スケート)〕北海道(札幌・苫小牧)
〔冬季(スキー)〕福島(猪苗代)

第30回(1975年)
〔夏季〕三重(四日市・大台・津)
〔秋季〕三重(伊勢・四日市・津他)
〔冬季(スケート)〕山梨(富士吉田・河口湖)
〔冬季(スキー)〕北海道(富良野

第31回(1976年)
〔夏季〕佐賀(佐賀・唐津他)
〔秋季〕佐賀(佐賀・唐津他)
〔冬季(スケート)〕栃木(日光・今市)
〔冬季(スキー)〕富山(大山)

第32回(1977年)
〔夏季〕青森(青森・むつ・十和田湖
〔秋季〕青森(青森・弘前・八戸他)
〔冬季(スケート)〕青森(八戸)
〔冬季(スキー)〕青森(大鰐)

第33回(1978年)
〔夏季〕長野(長野・下諏訪・諏訪)
〔秋季〕長野(松本・長野他)
〔冬季(スケート)〕長野(松本・軽井沢)
〔冬季(スキー)〕長野(野沢温泉)

第34回(1979年)
〔夏季〕宮崎(宮崎・新富・日南他)
〔秋季〕宮崎(宮崎・延岡・西都他)
〔冬季(スケート)〕岩手(盛岡)、秋田(秋田)
〔冬季(スキー)〕北海道(名寄)

第35回(1980年)
〔夏季〕栃木(宇都宮)、埼玉(戸田)、千葉(千葉)
〔秋季〕栃木(宇都宮・真岡他)
〔冬季(スケート)〕北海道(苫小牧)
〔冬季(スキー)〕北海道(小樽)

第36回(1981年)
〔夏季〕滋賀(大津・彦根・長浜)
〔秋季〕滋賀(大津・守山他)
〔冬季(スケート)〕山梨(富士吉田他)
〔冬季(スキー)〕新潟(妙高高原他)

第37回(1982年)
〔夏季〕島根(松江・美保関・西郷他)
〔秋季〕島根(松江・出雲他)
〔冬季(スケート)〕栃木(日光)
〔冬季(スキー)〕秋田(田沢湖)

第38回(1983年)
〔夏季〕群馬(前橋他)、東京(江東)
〔秋季〕群馬(前橋・桐生他)
〔冬季(スケート)〕群馬(伊香保
〔冬季(スキー)〕群馬(草津)

第39回(1984年)
〔夏季〕奈良(奈良・五篠他)、兵庫(芦屋)
〔秋季〕奈良(奈良・天理他)
〔冬季(スケート)〕北海道(釧路)
〔冬季(スキー)〕山形(山形)

第40回(1985年)
〔夏季〕鳥取(米子・境港、東郷)
〔秋季〕鳥取(鳥取・倉吉他)
〔冬季(スケート)〕青森(八戸)
〔冬季(スキー)〕群馬(片品)

第41回(1986年)
〔夏季〕山梨(甲府・上九一色・六郷他)
〔秋季〕山梨(甲府・富士吉田他)
〔冬季(スケート)〕山梨(富士吉田・河口湖)
〔冬季(スキー)〕北海道(倶知安)

第42回(1987年)
〔夏季〕沖縄(那覇・宜野湾・沖縄他)
〔秋季〕沖縄(那覇・沖縄・今帰仁他)
〔冬季(スケート)〕長野(軽井沢)
〔冬季(スキー)〕長野(白馬)

第43回(1988年)
〔夏季〕京都(京都・宇治・舞鶴他)
〔秋季〕京都(京都・八幡・福知山他)
〔冬季(スケート)〕群馬(伊香保・前橋)
〔冬季(スキー)〕岩手(安代)

第44回(1989年)
〔夏季〕北海道(函館・江別・釧路他)
〔秋季〕北海道(札幌・江別・小樽他)
〔冬季(スケート)〕北海道(帯広)
〔冬季(スキー)〕北海道(旭川)

第45回(1990年)
〔夏季〕福岡(福岡・北九州・久留米他)
〔秋季〕福岡(福岡・北九州・久留米他)
〔冬季(スケート)〕岩手(盛岡・滝沢)
〔冬季(スキー)〕青森(大鰐・碇ヶ関)

第46回(1991年)
〔夏季〕石川(金沢他)
〔秋季〕石川(金沢他)
〔冬季(スケート)〕長野(軽井沢)
〔冬季(スキー)〕新潟(塩沢・六日町)

第47回(1992年)
〔夏季〕山形(山形・米沢・酒田他)
〔秋季〕山形(山形・新庄・天童他)
〔冬季(スケート)〕山形(山形)
〔冬季(スキー)〕山形(山形)

第48回(1993年)
〔夏季〕徳島(徳島・鷲敷)、香川(高松・坂出他)
〔秋季〕徳島、香川
〔冬季(スケート)〕青森(八戸)
〔冬季(スキー)〕鳥取(大山)

第49回(1994年)
〔夏季〕愛知(名古屋・蒲郡他)
〔秋季〕愛知(名古屋・豊橋・豊田他)
〔冬季(スケート)〕群馬(伊香保・前橋)
〔冬季(スキー)〕宮城(鳴子)

第50回(1995年)
〔夏季〕福島(福島・郡山他)
〔秋季〕福島(福島・郡山他)
〔冬季(スケート)〕福島(郡山)
〔冬季(スキー)〕福島(猪苗代)

第51回(1996年)
〔夏季〕広島(広島・福山他)
〔秋季〕広島(広島・尾道他)
〔冬季(スケート)〕栃木(日光・今市)
〔冬季(スキー)〕岐阜(朝日・久々野

第52回(1997年)
〔夏季〕大阪(大阪・門真・枚方他)
〔秋季〕大阪(大阪・吹田・羽曳野他)
〔冬季(スケート)〕北海道(釧路)
〔冬季(スキー)〕秋田(鹿角)

第53回(1998年)
〔夏季〕神奈川(横浜・相模原他)
〔秋季〕神奈川(横浜・川崎他)
〔冬季(スケート)〕岩手(盛岡・石鳥谷・二戸)
〔冬季(スキー)〕岩手(安代)

第54回(1999年)
〔夏季〕熊本(熊本・菊池・宇土他)
〔秋季〕熊本(熊本・玉名他)
〔冬季(スケート)〕長野(長野・軽井沢)
〔冬季(スキー)〕北海道(小樽)

第55回(2000年)
〔夏季〕富山(高岡・富山・新湊・砺波他)
〔秋季〕富山(富山・高岡他)
〔冬季(スケート)〕青森(八戸・三沢・福地)
〔冬季(スキー)〕富山(大山・上平)

第56回(2001年)
〔夏季〕宮城(仙台・塩竈・気仙沼・古川他)
〔秋季〕宮城(仙台・大衡・栗駒・東和他)
〔冬季(スケート)〕山梨(富士吉田)
〔冬季(スキー)〕長野(飯山)

第57回(2002年)
〔夏季〕高知(高知・中村・春野他)
〔秋季〕高知(高知・安芸他)
〔冬季(スケート)〕北海道(帯広)
〔冬季(スキー)〕新潟(妙高高原他)

第58回(2003年)
〔夏季〕静岡(富士・藤枝・静岡他)
〔秋季〕静岡(静岡・浜松・沼津他)
〔冬季(スケート)〕群馬(前橋・伊香保他)
〔冬季(スキー)〕北海道(名寄)

第59回(2004年)
〔夏季〕埼玉(さいたま・川口・狭山・戸田他)
〔秋季〕埼玉(さいたま・熊谷・川口・飯能他)
〔冬季(スケート)〕青森(三沢・八戸他)
〔冬季(スキー)〕山形(山形・最上・真室川他)

第60回(2005年)
〔夏季〕岡山(岡山・倉敷・瀬戸内他)
〔秋季〕岡山(岡山・備前・倉敷・高梁他)
〔冬季(スケート)〕山梨(甲府・富士吉田)、東京(渋谷他)
〔冬季(スキー)〕岩手(安代)

第61回(2006年)
〔本大会〕兵庫(神戸・尼崎・西宮・明石他)
〔冬季(スケート)〕北海道(苫小牧)
〔冬季(スキー)〕群馬(片品)

第62回(2007年)
〔本大会〕秋田(秋田・由利本荘・にかほ・大館他)
〔冬季(スケート)〕群馬(前橋・渋川他)
〔冬季(スキー)〕秋田(仙北・由利本荘他)

第63回(2008年)
〔本大会〕大分(大分・別府・中津・日田他)、熊本(菊池・益城)
〔冬季(スケート)〕長野(長野・軽井沢)
〔冬季(スキー)〕長野(野沢温泉)

第64回(2009年)
〔本大会〕新潟(新潟・新発田・長岡・小千谷他)
〔冬季(スケート)〕青森(三沢・八戸他)
〔冬季(スキー)〕新潟(湯沢・十日町・津南)

第65回(2010年)
〔本大会〕千葉(千葉・市原・東金・船橋他)
〔冬季(スケート)〕北海道(釧路)
〔冬季(スキー)〕北海道(札幌)

第66回(2011年)
〔本大会〕山口(山口・下関・山陽小野田他)
〔冬季(スケート)〕青森(八戸・三沢・南部)
〔冬季(スキー)〕秋田(鹿角)

第67回(2012年)
〔本大会〕岐阜(岐阜・大垣・飛騨・各務原他)
〔冬季(スケート)〕岐阜(恵那)、愛知(名古屋・豊橋・長久手)
〔冬季(スキー)〕岐阜(高山)

第68回(2013年)
〔本大会〕東京(調布・三鷹・八王子・文京他)
〔冬季(スケート)〕東京(江戸川・渋谷・東大和他)、福島(郡山)
〔冬季(スキー)〕秋田県(鹿角)

第69回(2014年)
〔本大会〕長崎(長崎・諫早・島原・雲仙他)
〔冬季(スケート)〕栃木(日光・今市)
〔冬季(スキー)〕山形(山形・上山)
[編集部]

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改訂新版 世界大百科事典 「国民体育大会」の意味・わかりやすい解説

国民体育大会 (こくみんたいいくたいかい)

第2次世界大戦後に始まった国民スポーツ振興を目的とする国内総合競技大会。略称は〈国体〉。第1回大会は大日本体育協会(日本体育協会の前身)が敗戦で荒廃した国民生活に活力を与え,日本のスポーツ界を再建するために企画,主催し,夏季,秋季両大会が1946年に京阪神地区で,冬季大会スケート競技会が47年に青森県八戸市で開催された。以後毎年開かれている。当初は競技によっては日本選手権を兼ねたほか,東西対抗や地域対抗の形をとっていたが,天皇,皇后両杯が下賜された48年の第3回大会から都道府県対抗方式になるとともに,冬季,夏季,秋季の順に3季大会が同一年に行われるようになった。主催は何度かの変遷を経て55年の第10回大会以降,日本体育協会,文部省,開催都道府県の3者による共催となり現在に至っている。夏季,秋季大会の開催地は全国47都道府県の持回りで63年の第18回大会からは東,中,西の3地域の輪番制となった。87年に行われた沖縄県で全国を一巡した。

 開催,運営方法は大会開催基準要項に定められ,会期は冬季大会が1月および2月,夏季大会は9月,秋季大会が10月で,実施競技は正式競技と公開競技に分けられる。正式競技は日本体育協会加盟競技のうち原則として40以上の都道府県で実施されているもので,冬季大会のスキー,スケート,夏季大会の水泳,秋季大会の陸上,サッカー,テニスなどが含まれる。公開競技はスポーツ芸術,高校野球のほか開催都道府県が実施を希望するものとなっている。各競技は原則的に年齢区分による成年,少年の種別で実施される。開催年(冬季大会は前年)の4月1日の時点で,成年は18歳以上,少年は18歳未満の者とする。天皇杯は冬季,夏季,秋季各大会を通じて実施した全正式競技の男女総合成績(天皇杯得点)1位,皇后杯は同じく女子総合成績(皇后杯得点)1位の各都道府県に授与される。

 1964年の第19回大会に地元の新潟県が男女総合優勝して以来,開催県は天皇杯獲得を最大の目標とするようになり,得点源として年ごとに開催県を転々とする〈ジプシー選手〉が生まれた。このため68年の第23回大会から参加資格が改正され,前回ある都道府県を代表した選手は次回は異なる都道府県から出場できなくなった。その一方,78年の第33回大会から競技団体に登録していない選手,81年の第36回大会からは外国籍の高校生の参加が認められた。さらに88年の第43回大会からフィギュアスケート,水泳(競泳),陸上,体操に中学生が参加することが容認され,90年の福岡国体からは外国籍の大学生にも門戸が開放された。巨大な開催経費を投入しての華美な大会運営は1974年の茨城国体でピークに達し,翌75年の三重国体からは簡素化されてきた。しかし,最近では実施競技,参加人員の増加に伴い,再び肥大化する傾向にある。
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百科事典マイペディア 「国民体育大会」の意味・わかりやすい解説

国民体育大会【こくみんたいいくたいかい】

〈国体〉と略称。日本体育協会,文部省,開催都道府県の共催で毎年行われる全国都道府県対抗の総合競技大会。1946年京阪神地区で第1回大会を開催,以後各都道府県持回りで全国各地で開催され,1987年の沖縄大会で一巡した。冬,夏,秋の3季大会に分かれ,男女総合得点第1位に天皇杯,女子総合得点第1位に皇后杯が授与される。1992年から初めて大手企業と契約を結んだ〈冠国体〉(冠大会参照)になった。
→関連項目空手新体操全国高等学校総合体育大会軟式野球パラリンピックライフル射撃陸上競技場

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国民体育大会」の意味・わかりやすい解説

国民体育大会
こくみんたいいくたいかい

日本スポーツ協会文部科学省,開催都道府県(もちまわり形式)の共催で毎年実施される都道府県対抗の総合体育大会。略称国体。第2次世界大戦後の 1946年,荒廃した人心にスポーツを通じて希望を取り戻させる趣旨で,京都を中心とする京阪神地域で第1回大会が開かれた。翌 1947年の第2回大会では国体マーク,大会旗,大会歌『若い力』が制定された。1948年の第3回大会からは冬季,夏季,秋季の季別開催が定着し,都道府県対抗の形式も確立された。また季別大会を通じて男女総合成績 1位の都道府県に与えられる天皇杯,女子総合成績 1位の都道府県に贈られる皇后杯が創設された。1987年に沖縄県で開かれた第42回大会で全国を一巡し,1988年から 2巡目に入った。2001年以降は秋季大会終了後に同じ施設を利用して全国障害者スポーツ大会が開催されるようになった。2003年,開催自治体の費用負担増などの問題から国体運営の大幅な見直しが行なわれ,2006年には夏季大会,秋季大会が一本化されるなど大会規模の簡素化がはかられた。

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知恵蔵 「国民体育大会」の解説

国民体育大会

終戦直後の1946年に戦災を免れた京都を中心に、京阪神地域で第1回大会が開催された。その後は各都道府県持ち回り方式で毎年開催されている。第3回から都道府県対抗となり男女の総合優勝にはそれぞれ天皇杯と皇后杯が授与されている。61年からは、スポーツ振興法に定める重要行事として、日本体育協会・文部科学省・開催地都道府県が3者共催する国内最大のスポーツイベントとして冬季、夏季、秋季大会が実施される。2巡目となる京都での88年第43回大会では、成年選手の参加を認める成年2部制の導入や、中学生の参加が認められるなどの改革がなされた。98年には開催予定の7県から大会の簡素化や効率化の要望書が提出され、これを受けて日本体育協会は、国民体育大会委員会において長期経済不況による自治体の財政問題や、スポーツの国際化によるトップアスリートの国体への不参加をはじめとした課題を踏まえて、「国体改革2003」をまとめた。具体的には大会の充実・活性化策として、参加資格の見直し、ふるさと選手制度の導入、女子種別の拡充、中学3年生の参加競技拡充、ドーピング検査の実施など。大会運営の簡素・効率化として、夏季・秋季大会の一本化、大会規模の見直し、近接県の競技施設の活用、企業協賛制度の導入など、新しい国体の目的・あり方を示した。

(高橋義雄 名古屋大学総合保健体育科学センター講師 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「国民体育大会」の解説

国民体育大会
こくみんたいいくたいかい

第2次大戦後,毎年開催される全国的な総合競技大会。国体と略称。前身は戦前の明治神宮競技大会。日本体育協会(当初は大日本体育会)・文部省・開催都道府県の主催で,日本体育協会に国民体育大会委員会がおかれている。1946年(昭和21)の京都に始まり,毎年冬季・夏季・秋季の3大会が各都道府県もち回りで開催され,大会規模は年々拡大している。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の国民体育大会の言及

【競技場】より

…しかし翌38年の閣議で返上が決定したために,その整備の実を十分に上げることができなかった。 第2次世界大戦後,都道府県もちまわりで国民体育大会が開催されるようになり,開催地では各種の競技場の建設にあらためて力を入れるようになった。また61年に〈スポーツ振興法〉が制定され,市町村レベルでもその法令に基づいて競技施設が整備されるようになっている。…

※「国民体育大会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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